EDM-2010

光散乱方式連続環境粉塵モニター EDM-2010光散乱方式連続環境粉塵モニター EDM-2010

粉塵を取り扱う一般作業環境では、労働安全衛生法に従って作業者の保護が行なわれています。しかし、より高い安全性を確保するには、工場の敷地境界を含めて常時発生している粉塵の監視、削減を図ることが重要になります。このため、(株)田中電気研究所が長年にわたり蓄積してきた固定発生源ダスト濃度計の技術を元にして、粉塵の連続測定が可能な機器を開発いたしました。

光散乱方式 連続環境粉塵モニターEDM-2010の特徴

  • 1プロセス制御機器として粉塵濃度の24時間連続測定ができます

    • 降下粉塵計の様な従来の測定方法では難しかったリアルタイム連続測定ができます
    • 労働安全衛生法の粉塵濃度測定報告に対応、定量的データで把握できます
  • 2管理者のメンテナンス負担が低減できます

    • 専用CPUによって面倒なゼロ・スパン校正を自動で行うことができます
    • エアーパージ機構内蔵により光学式にもかかわらず長期間メンテナンスフリーで測定が可能です
  • 3エリアモニターとしての機能があります

    • 屋外での使用が可能な構造になっています
    • 近隣住民への粉塵飛散被害を監視できます
    • 同期検波方式を採用により、他の光(太陽など)の影響を受けません

対象施設例

  •  作業環境粉塵連続測定
  •  ヤードでの鉄鉱石、石炭などの粉塵飛散状況監視
  •  粉塵濃度を測定してインバータ制御に組み込むことでの集塵機省エネ運転への活用
  •  トンネル掘削工事現場における集塵機性能監視モニター・・・など

構成図

EDM-2010構成図

外形図

EDM-2010外形図1

EDM-2010外形図2

仕様

構造 ポータブル式床面設置型(簡易防塵仕様)
測定原理 サンプリング式90度後方散乱方式
光源 赤色LED光源 (中心波長625nm)
約30,000時間でルーメン維持70%
測定範囲 煙道ダスト濃度計換算0~100mg/m³(標準状態:0℃、1気圧)相当出力以上の0~100%出力
※レンジは上記より広い方向に連続的に可変できます。
但し、被測定物の性状によって測定範囲は変わります。
※測定可能粒子径 PM2.5を含む粒子に対する散乱光出力
外部出力 DC4~20mA 絶縁出力 (負荷抵抗 550Ω以下)
丸型コネクタ接続、相手側コネクタ及びケーブル (4m付き)
RS-232C I/F出力(ポートを用意)
指示計 0~100%表示のデジタルパネルメーター
警報/故障出力 供給電源断、ランプ切れ、内部電源電圧異常を論理和で1出力
(警報出力:ドライa接点出力:接点容量: AC/DC 200V、0.1A)
ゼロ・スパン校正 自動/手動の切替選択
自動選択時の実行周期:7日または30日の切替選択
(校正中:ドライa接点出力:接点容量: AC/DC 200V、0.1A)
積分時間可変範囲 約1~100秒
温度安定度 外部出力 ±2%/10°C
長時間安定度 ±2%/1ヶ月
供給電源 AC100V±10%(50Hz、60Hz)、300VA以上 電源インレット接続
周囲温度 -10~50°C(動作可能範囲)
外形寸法 330×314×214mm(取っ手、ゴム足含む)
重量 約18kg
塗装色 ネイビーブルー(メラミン焼き付けレザートーン塗装)
オプション オプションとして下記の機能を追加できます。
1) 防塵防滴筐体・・・IP54相当の筐体
2) 延長サンプリング配管(吸引ファン組み込み)